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【求人募集】ずっと木と生きてきた。

2019.4.9

生涯、勉強

木工品を作るためには、まず原木があって、その木を製材する人、製材された木を商品に加工する人が必要なんだ。材木を買ってきて、皮をはいで、指示された形に切り出して、それを加工する人に渡すまでが、製材の仕事だね。

まず材料になる原木をセンターに買いに行くんだけど、どの木を競り落とせばいいのか、働いて間もない頃は分からないよね。いい木だろうな、と思って製材してみたら全然駄目だった、みたいな経験は自分にもあるよ。教えてもらいながら、経験しながら、だんだん分かってくる。

木が商品になるまでの過程には、多くの人が関わっているんだ。製材はその一部に過ぎない。僕らが受け取った「木」という材料を、どうやって製材したら加工の担当者やお客さまが喜んでくれるか。そんなことを想像しながら仕事に取り組むことが、面白さであり、醍醐味かもしれないね。日々考えながら、学びながら、自分が成長していく職場だと思うよ。


感謝の気持ちを持って生きる。

自分の実家が、製材工場だったんだよね。末っ子長男だから、自分が後を継ぐんだろうな、とは幼い頃から気づいていたんだ。
工場の社長だったオヤジが、僕が10歳の頃に急に亡くなってね。たまたま、助けてくれる親族や知人がいたおかげで、会社として続けていけることになったんだ。感謝しかなかったよ。

大学卒業後は新聞記者を3年間経験したけど、その後は実家の製材工場で働いていた。一番多いときは10人以上雇っていたかなぁ。奥多摩の木々には多くの需要があってね、すごく求めらていた時代があったんだよ。首都圏の材木需要はとても大きかったんだ。

数年前に会社をたたむことになってね。今こうして東京・森と市庭で働くことになったのも、運が良かったんだと思う。森林組合の奥多摩事務所に、店仕舞のご挨拶に行ったんだよ。そうしたら「東京・森と市庭」が製材部門の人材を募集をしているタイミングとたまたま重なって、一緒に働くことになったの。

ありがたかった。会社を畳んだばかりで、これからどうしていこうか考えていた時期だったからね。また製材に関わって働きたいと思っても、働けない人たちも周りにたくさんいたんだよ。

製材の仕事をずっとやってきたから、またやりたいなぁ、と思っていて。「これやりたい!」って自分が思ったことを仕事にできるのって、幸せだよね。こればかりは、ご縁だと思っている。


かたちに残る仕事をする。

東京の豊かな自然をお客さまに届けるまでのあいだに、僕らはいるんだよね。

製材の仕事って、一見「光の当たらない仕事」かもしれない。例えば、屋根裏の建築資材が誰かの目に触れられることはないよね。でもその家で、みんなが笑顔で暮らしている姿を想像したら「やっぱり嬉しいなぁ、携われてよかったなぁ」って思える。

直接、誰かから感謝されることは少ないかなぁ。しかも大変な仕事なんだよ。木材を扱う現場だから、重たいものを持ったり危険な道具を扱ったり。今、何をするべきか、お客さまが何を求めているかを考えて作業するから頭も使うし。

でも、大変だからこそ、やりがいがあるんだよね。


僕らの仕事って、かたちに残るんだよ。東京・森と市庭は、保育園や幼稚園向けの遊具を作っている会社だから、自分たちが製材したものが、遊具や、机や、棚にかたちを変えて、子どもたちのもとに届く。その遊具や机を使った記憶が、子どもたちの思い出に残ってくれたら、とっても嬉しい。 自分の手に委ねられた材料で、 最高のモノを作る。それに尽きるかな。

木も人も、適材適所。

それぞれの木材が、どの部分に適しているかを考えながら、無駄なく使うのが「適材適所」の語源なんだよ。製材の仕事はまさに、適材適所を考えながらやるべき仕事なんだ。

それと同じように、それぞれの人にも、仕事によって合う人、合わない人がいると思うんだよね。生まれ持った気質とか性分っていうのがあるからね。

ものづくりの一端を担うことに興味が持てる感覚、そういうのが好きな人は、製材の仕事が合ってるなぁ、って思うね。常に自分の置かれている状況を把握できるクールな心と、製材をわたす加工職人さんやお客様まで想像できる熱い心を持っている人と一緒に仕事がしたいよね。


■人材募集 製材担当
■ライター:奥多摩町地域おこし協力隊 谷木 諒

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